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忘れていたこと

姫のことを書いたから、3人娘のもう一人、Mちゃんのことも書こうと思う。

Mちゃんは、3人娘の中でも、一番正統派の美人だった。ヨーロッパの血が少し入っていて、色白と言っても日本人の色白とは根本的に違う、白人的な白さで、くるんとした目に、ちょこんと小さな鼻と、ぷっくりした唇で、ピンク色の頬をした、美人というより美少女という表現が似合う子だった。確か当時は某有名化粧品メーカーのモデルもやっていた。

美人なだけではなく、ホステスとしての才能が3人娘の中で一番あるのも彼女で、どんな席も楽しく盛り上げる、よく気の付く子だった。もちろん指名もたくさんあったのだけど、店長と折り合いが悪く、数年してから姉妹店へ移って行った。でもうちの店は、辞めようが姉妹店へ行こうがつながりがある子が多く、Mちゃんにしても、ちょくちょく色々な機会に会ってはいた。

ただし、Mちゃんは、うちの店にいた頃、うちの店の悪名高きいじめっこに気に入られていて、そのいじめっこというのは、私も一時期気に入られていたことはあるんだけど、もう嫌気が差して一切関わりを持たなくなったこともあり、Mちゃんは付き合いがよくずっとそのいじめっことつながりがあったので、それほど親密に私と付き合っていたわけではなく、それでも私の中ではとても好きな子だった。

何年か前にお客さんと結婚して夜は引退してから、しばらく会っていなかった。

そんなMちゃんが、私を指名しているお客さんで、Mちゃんも現役のころに呼んでもらっていた人に連れられて、サプライズでつい先月、うちのお店に飲みに来た。


もう私はうれしくてうれしくてテンションが上がって、Mちゃんも終始うれしそうにニコニコしていた。お人形さんみたいな顔で、微笑んでいた。

そんなMちゃんが、私自身が忘れていた古い話をしてくれた。

まみさんはね、いつも私のことを遠くから見守ってくれていた。私、分かってたんです。おねーさま(そのいじめっこ)のことがあったから、あまり近寄りすぎることはなかったけれど、いつもちょっと離れたところから、見守ってくれていた。

覚えてますか?私、姫にアパート追い出されて、住むところもなく、家電製品もなく、すごく困っていた時。

まみさん、おねーさまと連名で、私の新しいアパートに、洗濯機買って送って下さったんです


言われるまで、さっぱり忘れていた。

言われて初めて、なんだか焦って、量販店のカウンターで、Mちゃんの住所を送り状に一生懸命書いていた自分の姿をうっすら思いだした。そういえば、そんなことがあった。そのいじめっことは、なんていうかもう付き合いが古すぎて、悪い子でないことは私も分かっていたし、そういう大事な時はお互いきちんと協力する、なんか不思議だけどちょっとした戦友じゃないけどそんな雰囲気があって、その時も確か二人で折半して洗濯機を買ったんだ。

本人ですら忘れていたそんな古い出来事を、覚えていてくれて、大切そうに話してくれたMちゃんを見て、その時の私の気持ち、Mちゃんのこと応援しているよって気持ちがちゃんと伝わっていたんだとすごくうれしくなった。

そのMちゃんに、昨日姫の悲報を伝えたら、すごく動揺していた。きっと私以上に色んな気持ちでいっぱいなんだろうと思う。でも、Mちゃんには伝えなければならないって思った。

いつか姫が、Mちゃんのことを許してあげられたらと思う。きっとMちゃんは、心の中で何万回も、姫にごめんねを言ったはずだから。姫だって本当はもう許していたのかもしれないけど、人一倍意地っ張りだし、仲直りのきっかけは何年も作れずにいた。

昨日の夜、Mちゃんはどんな気持ちで過ごしたんだろう。その気持ちが、姫に伝わっていますように。
近々、みんなで飲めたらいいな。
テーマ: 日々のつれづれ | ジャンル: 日記

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